初めてのキャットフード

ウェット?ドライ?手作り?実際どれが良いの?ここで疑問を解決しましょう!

ドライキャットフードのメリット・デメリット

キャットフードを大別すると、ドライフードとウェットフードに分けられますが、それぞれメリットとデメリットがあります。 一概にどちらがいいということはなく、猫の好みや健康状態、飼い主の考え、季節、飼育環境等によって変わってきます。

ここでは、ドライフードのメリット・デメリットについて考えてみましょう。

メリット

歯の健康を保つ

ドライフードは人間が指で潰そうとしても潰れないほど固いですが、これがメリットの一つです。 固いドライフードを食べると歯ごたえがありますし、噛むのに力が要りますから、歯石防止になります。

猫は肉食で歯並びは人間と違いますが、歯磨きをしませんから、食べかすがどうしても歯間にたまってしまいます。 それが長い間に歯石となって沈着してしまうのですが、固いフードは歯間にたまりにくく、また歯石ができたとしても噛むときに剥がれてしまいます。

顎の力がつく

同時に、固いものを食べることによって、顎の力がつきます。 野生の猫は、生きた獲物を襲って食べますが、それらは柔らかい肉ばかりではありませんね。

固い部位なども食べることで顎の力がつきますが、ドライフードはこれに近い状況を作ることができます。 ちなみに、猫の舌がざらざらしているのは、骨についた肉片を綺麗にそぎ落とすためなのです。

種類が豊富

ドライフードには、子猫用や老猫用などと、猫の年齢や体調に合わせた栄養になっているものが数多く売られています。 これらを使い分けることで、猫の年齢や体調に合わせた食生活をさせることができます。

長期保存ができる

これは人間にとってのメリットといえますが、乾燥状態でパックされていれば、封を切らない限り(もちろん賞味期限はありますが)、そのまま保存することができます。 比較的安価というのも魅力ですね。

デメリット

湿気は大敵

ドライフードがドライたる所以は、乾燥していることです。歯ごたえも長期保存可能なことも、そこから生まれます。 ですが反面、それは湿気によって損なわれてしまいます。

ドライフードの水分含有量は、12%以下に保つ必要があります。 それを超えるとカビや雑菌が繁殖しやすくなり、また保存可能期間も短くなってしまいます。

ドライフードを保存するのは、湿気のない冷暗所が無難です。 半透明の衣装ケースに乾燥剤を入れて保存すると、開けなくても中身を確認できて便利です。

豊富な種類には注意が必要

ドライフードの種類が多いことは、注意して与えないとかえって逆効果となります。 例えば、腎臓を痛めやすい猫にとって、マグネシウムが多く含まれるタイプのドライフードは尿路結石等にかかるリスクを高めることになります。 猫の年齢、フードの目的、体調等を考慮して与えたいものですね。

水分欠乏に注意したい

これはデメリットというよりは注意点ですが、ドライフードだけを与えていると、当然ながら水分が足りなくなってしまいます。 猫を飼い始めたばかりの方は特に注意していただきたいことですが、ドライフードだけ与えていればいいというものではありません。 フードの隣には、必ず猫用の器に入った水を置いておきましょう。

ドライフードは、今やキャットフードの代表とも言える存在です。 猫の好みをよく見ながら、安全に健康に育ってくれるよう、正しい方法で与えたいものですね。