初めてのキャットフード

キャットフードは市販品の総合栄養食の方が優れています。 総合栄養食では猫に必要な栄養素がバランスよく配合されており、フードと新鮮な水を与えるだけでいいように作られています。 安価で手間をかける必要のない便利なものです。

真偽のわからない情報があふれており、原材料や保存のために添加される抗酸化剤や着色料などに不安はあります。 原産国や原料原産地、製造工場や製造過程、見えない部分が多いため、不安な点もあります。

しかし、キャットフードが普及するにつれて、猫の寿命が延びていることも事実です。

手作りの場合は、無農薬の新鮮な材料を自ら選ぶことができます。 調味料や保存のための添加物を加えることもありませんので、安全で安心なフードを作ることができます。 しかし、市販の食材だけでは猫に必要な栄養素を満たすことはできません。

猫は肉食であり、肉や野菜などの食材から必要な栄養素に変える酵素を持っていません。 そのため、優れた食材を選んだつもりでも、充分な栄養素を吸収できず、栄養不足になる可能性があります。

サプリで補おうと思っても、複数のサプリをバランスよく使うのは難しいことです。 反って健康を害することもあります。

猫がおいしく食べてくれる食事を作ったとしても、栄養が偏り、栄養不足になっては、手作りする意味がありません。 高い食材を買って、時間をかけて作るだけ無駄です。 ですから、普段の食事には市販のキャットフードを与え、たまに手作りのキャットフードを与えるといいでしょう。

毎日同じものばかり食べていると飽きてしまいます。 嗜好性の高いドライフードやウェットフードをトッピングして目先を変えてあげるのも必要です。

そのひとつに手作りのフードを加えてあげて、食事の幅を広げてあげることです。 キャットフードの一般食と同じように、たまにあげるだけですから、栄養バランスが取れている必要はありません。

安全な食材を安全に調理し、おいしく食べてくれることだけで十分です。 とくに高価な食材を使う必要はありません。

猫は、手の込んだ食事よりもシンプルな食事を好みますので、簡単にできるものを作ってあげるといいでしょう。