初めてのキャットフード

ウェット?ドライ?手作り?実際どれが良いの?ここで疑問を解決しましょう!

ドライキャットフードの特徴

食べるときの音から「カリカリ」と呼ばれるドライキャットフードですが、総合栄養食として優れた働きがあります。 どのドライフードの特徴とは、どのようなものでしょうか。

外見の特徴

猫は肉食動物ですが、自然界では獲物とした草食動物の内臓まで食べることを考慮すると、炭水化物も摂取していると言えます。

ドライフードは、こうした猫の食生活に合わせ、肉粉や穀物を原料とし、これらを粉状に粉砕したあと水分を加えて押出機で整形、小指代の大きさにカット、そして加熱発泡し乾燥させたペレット状のフードです。 猫が食べているときの音から、よく「カリカリ」と言われます。

名前のとおり水分含有量は低く、おおむね10%以下となっています。 色は茶からオレンジが多いですが、猫にとってはあまり重要なことではありません。 むしろ購入者である人間によく見えるよう、色づけされていると考えるのが自然です。

形は円柱、長楕円、魚形など様々ですが、猫が食べやすい大きさになっています。 手にとって見ると、乾燥しているために軽く、猫が好みそうな香りがします。 また意外に固く、指で潰そうとしても難しいです。

店頭で見る商品は、内部をアルミ蒸着した(湿気防止のため)袋に入っており、さらに小袋に分けられていることもあります。 さらには、酸化を防ぐための窒素ガスが充填されている商品もあります。

栄養の特徴

市販のドライフードのほとんどには、「総合栄養食」と書かれています。 これは、一般社団法人ペットフード協会によって、次のように定められています。

成分

「総合栄養食」とは、ペットフードのうち、犬又は猫に毎日の主要な食事として給与することを目的とし、当該ペットフードと水だけで指定された成長段階における健康を維持できるような栄養素的にバランスのとれた製品であって「ペットフード公正取引協議会」の定める試験の結果を基に定められています。
ペットフードの目的として「総合栄養食」と表示をする場合は、そのペットフードが適用となる犬又は猫の成長段階が併記されています。
「総合栄養食」と表示をするためには、各事業者が自らの責任において定められた試験を行わなければなりません。
引用元:一般社団法人ペットフード協会

簡単に言えば、ドライフードと水だけで、猫が健康に成長できるというものです。 これを与えていれば安心はできますが、水分も必ず摂らせるなど、注意も必要ですね。

ライフステージに合わせた栄養

さらには同協会では、猫の成長度合いに合わせた分類もされています。

  1. 「妊娠期/授乳期」
  2. 「幼犬期・幼猫期/成長期又はグロース」
  3. 「成犬期・成猫期/維持期又はメンテナンス」
  4. 1~3まですべてを満たす場合は「全成長段階/又はオールステージ」

ミルクや母乳を飲む子猫の授乳期 でなければ、安心して与えることができます。

その他の機能別ドライフード

他のタイプのドライフードには、肥満対策フード、猫の毛玉対策フードがあります。 前者はカロリーを抑えたもの、後者は猫がグルーミングで飲み込んだ毛玉を絡め取り、積極的に排出するフードです。

ライフステージはもちろん、猫の体調や種類に応じたフードの使い分けもできるということです。

ドライフードの注意点

ドライフードの特徴の一つに、長期保管できるという点があります。 開封しなければ年単位で保存できますが、その際には、直射日光に当てない、湿気の少ないところで保管する等の注意点があります。 ドライフードの特性をよく理解して、猫のために上手に与えたいですね。